右に例として載せているのは筆者の血圧のデータです。ちょっとじっくり見てみませんか。
(1)全体として、血圧は低く低血圧の所見です。
(2)血圧計を装着したばかりの血圧は高いです。 そして約20分後にスーッと正常になっています。
(3)18時と7時30分に血圧が上がっています。 18時は看護学校の講義に行く途中遅刻しそうになっている
とき、7時30分は朝の出勤前で慌ただしいときです。
(4)22時から6時までは就寝時間です。 日中に比べて血圧がますます下がっています。
以上から、筆者は全体として低血圧であるが夜間眠っている間はさらに血圧が低い。 もともと低血圧で、
その上この機械の事をよく知っている医者でも、実際に検査を受けると始めは緊張のためか血圧が上がる、
また慌ただしいときにも血圧が上がるということが分かります。
高血圧の患者さんで検査してみると、病院を出たとたんに血圧が正常になる人、仕事中ずっと血圧の高い人、
緊張するとすぐ血圧の上がる人、夜中もずっと血圧の高い人、さまざまです。その人の血圧のパターンで、場合
によってはそれなりに厳しい処置が必要です。でももし血圧が高いのは病院にいる間だけ、と分かったらもう心
配不要です。
その人に応じた治療法を決めるために、ぜひ一度この検査で自分の血圧の日内変動を測定してみる事をお勧めします。
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| 時刻 | 収縮期 | 拡張期 |
| 14:37 | 141 | 105 |
| 14:51 | 112 | 100 |
| 15:00 | 111 | 68 |
| 15:30 | 141 | 61 |
| 16:00 | 116 | 74 |
| 16:30 | 141 | 67 |
| 17:00 | 137 | 71 |
| 17:30 | 128 | 69 |
| 18:00 | 145 | 96 |
| 18:30 | 133 | 81 |
| 19:30 | 129 | 77 |
| 20:00 | 117 | 77 |
| 20:30 | 116 | 81 |
| 21:00 | 120 | 73 |
| 21:30 | 109 | 62 |
| 22:00 | 97 | 55 |
| 23:00 | 97 | 63 |
| 0:00 | 86 | 55 |
| 2:00 | 95 | 66 |
| 4:00 | 124 | 60 |
| 6:00 | 90 | 53 |
| 7:00 | 121 | 67 |
| 7:30 | 185 | 69 |
| 8:00 | 116 | 74 |
| 8:30 | 114 | 78 |
| 9:00 | 119 | 74 |
| 10:00 | 124 | 64 |
| 11:00 | 111 | 78 |
| 12:00 | 107 | 68 |
| 12:30 | 107 | 71 |
| 13:00 | 119 | 84 |
| 13:30 | 115 | 74 |
| 14:00 | 107 | 59 |
| 14:30 | 119 | 78 |
| 平均 |
| 14〜21 | 128 | 76 |
| 21〜 7 | 100 | 59 |
| 7〜15 | 116 | 71 |
| 全日 | 115 | 69 |
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