A |
「自由にものいえる国の違いだな。国の違いといえば面白い比喩がある。
ニューヨークの高級ホテルで出火。救助機能に限界があるので、最上階の客数名に飛び降りてもらわねばならない。支配人がお願いして回った。
アメリカ人の客に "貴方が投票で選ばれました" 米"OK"
ドイツ人の客に"規則でドイツのお方が2番目になっています"独"YA"
フランス人の客に"ここはひとつフランスの栄光のために" 仏"ウイ"
日本人の客に "皆さん飛び降りられましたのでどうぞ" 日"ア、ソウ"」 |
B |
「お国振りの話なら色気のあるやつ
"船が難破した。二人の男と一人の女が孤島に漂着。この3人はどうなるか? もし
3人がアメリカ人なら、彼女は毎晩2人の男と寝るだろう。
3人がイギリス人なら、誰も紹介してくれないので3人とも手持ち無沙汰で困るだろう。
3人がフランス人なら、彼女は1人の男と結婚し、他の男とコキュー(姦通)するだろう。
3人がブルガリや人ならモスクワの指令を仰ぐだろう。
しかし連絡が取れずイライラするだろう。
3人がソ連人なら、 愛し合わない1人が無理やり結婚させられて、3人とも天を仰いで"おお私は不幸だ"と嘆いているだろう。」 |
C |
「未だソ連が崩壊してない時の話だな。ソ連に関する"アネクドート"ならいろいろあるぜ。国の権力が強いほど、この手のひそひそ話が盛んになる
"エイズが何故日本やソ連で少ないのか?エイズは20世紀の病気である。しかるにソ連は19世紀の国であり、日本は21世紀の国だであるからだ"
"アダムとイブはソ連人だった。その理由は、
1、二人の食べ物がリンゴしかないこと。
2、スッポンポンで着るものがないこと。
3、それでいて、自分達は天国にいると思っていること。」 |
B |
「フランスの知識人は一筋縄でいかないそうだな。天気一つにしても"今日は天気が良い"という人は少数派、"今日は天気が悪くない"と逆から表現する人が多数派だそうだ。素直にいやいいじゃねいか!」 |
C |
「イギリスの知識人は民主主義を尊重するあまり、"私は、1たす1は2だと思いますが、貴方はどうお思いになりますか"と慇懃にきくらしい」 |
A |
「"カリカチュア"としては面白いな。まあ、こうゆう話はきりがないから、どうだいここいらでお開きにして、蕎麦をたぐちゃあ」 |
B、C |
「いいねえ」 |
A |
「"蒸篭"(せいろ)2枚といくか、ここの蕎麦は2番粉だけ、江戸前の蕎麦は1番粉(更級、色は白いが香気は乏しい。香気を持つ甘皮を入れてないから)2番粉(甘皮の香気を含み、最も風味がある蕎麦が出来る)だな
3番粉、4番粉になるといいとこを抜いてあるので、2流の蕎麦屋に廻る。
その代わり値段は安い」 |
B |
「つゆもいいよ。ここのは、鰹の本節、こんだけだとさっぱりし過ぎるのでそうだ(鯖節)を三分加え、こってりとした味を出してるね」 |
C |
「俺、つゆは辛み大根の搾り汁にする。水分の少ない"ねずみ大根"。辛みが強く、15センチくらいの長さの大根から、やっと一人前とれる。この汁に麦味噌をとかす。昔から信州で好まれたもの」 |
A |
「"蕎麦とお化けはこわいもの"」 |
B、C |
「?」 |
A |
「そばの茹で加減の比喩だよ。"こわい"すなわち、少し固目がいいってね」 |
B |
「蕎麦屋の屋号に"砂場""藪"とか"更科"とか付いているのが多いが?」 |
A |
「"更科"は文字どおり一番粉の名前、白い更科蕎麦の総称。
"砂場"は大阪が発祥、秀吉、大阪城築城の折、建築資材置き場が西長堀の新町砂場、そこに10万人を超える人夫が出入りした。手っ取り早い食べ物屋として、蕎麦屋が繁盛。"砂場"は蕎麦屋の代名詞になり全国へ広まった。
"藪"は明治35年に出版された"東京繁盛記"に"藪そば"が載っている。
本郷区元駒込村、団子坂の上に都下随一の蕎麦屋、この地は<竹薮>多く眺望閑雅、とね」 |
C |
「蕎麦屋の屋号といやあ、"うるし屋"とか"刀屋"なんてあるな。おおよそ蕎麦屋とは思えない屋号だ」 |
A |
「それは、どちらも金箔と関係があるんじゃないのかな?漆塗りも、刀の鞘 にも金箔を使う。昔は金箔を伸ばすには打粉に蕎麦の粉を使った。また金箔は貴重なものなので、飛び散った金箔の破片を集めるため、蕎麦を団子状に練って引っ付けて集めたといわれている。
"蕎麦は金を集めるから縁起がいい"というので、来年の幸運を祈願して大晦日に年越し蕎麦を食べる風習が生まれたと言う説がある。
因みに、引越蕎麦は向こう3軒両隣に引越しの挨拶として,もり蕎麦三つ配るのが礼儀だが、"おそばに永く"という意味だと伝えられている」 |
B |
「金箔を伸ばすのは狸の"ふぐり"を使ったそうだな。柔らかいふぐりに金を入れて叩くと、薄くどんどん大きく伸びる。"狸の金玉8畳敷き"という揶揄はここから来ているらしいよ」 |
C |
「そのでんでは、金箔を使う地方の狸は"おかま"が多いな」 |
A |
「金を抜かれた狸か、とんだ"ぶんぶく茶釜"だな。落ちたところでまたこの次にしよう」 |