数字に騙されるな

ある企業での記者会見

企業 「この装置はあらゆる実験の結果、99.9%安全であることが確認され、したがって、当社は安全性に絶対の自信を持っています」
記者 「今なんとおっしゃいました?"99.9%"とは何を基準としているのですか?尺度は何ですか?
企業 「全ての部品のテスト結果です。信頼度です」
記者 「それはおかしいですね。調査によるとこの装置の部品は百万個あるそうですね。99.9%の信頼度では、1,000個の不良品が残ると言うことですね?こんなに不良品があってどうして絶対安全だと言えるのですか!」
企業 「・・・・・・・・」

 さまざまな現象を抽象化,共通化するには数値化が有効な手段。"数字、は経営の共通用語だ"と言われる。しかし、数値化がいかなる過程でなされ、この数値の持つ本当の意味は何かを見誤ると危険である。

 特に%化や平均値化には注意が必要。何故こうなるのかの疑問符を持って、本質を把握すべきである。

 %にかんする話がある
 「米航空宇宙局(NASA)がアポロ・ロケットを作ったとき、工場にこんなポスターがあったそうだ。

 信頼度99.9%なら560万個の部品からなるサターン5号には尚5,600個の不良品が残る"

 99.9%大丈夫だと言えば,普通の会話では"絶対"だと言う意味に取れる。しかしアポロ計画ではそれが許されなかった。

 経営において工場生産部門での品質管理を行う場合、ともすれば99.9%的発想や物言いをすることが多いが、これは甘い。高密・高度の技術社会の品質管理は常にパーフェクトを求めなければ大変な間違いを起こすことが多い。

 何しろ、コンピュター、ソフトはカンマ一つ落としただけで作動しないのである。


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