『ミネルバの梟は黄昏に飛ぶ』  ヘーゲル

 "英知や哲学の象徴の梟が夕暮れに姿を見せるように、歴史や世界の現象は最終にようやく意味が解るものだ"

 ミネルバ ギリシャの女神.アテナのローマー読みしたもの・知を司る・そのお使いが梟

 昔から,梟が知恵の象徴として尊重されているのは、賢い鳥だからというよりも梟と共存する知恵が人間自身も守る事を先人が知っていたから。

梟は森の食物連鎖の頂点に位置する動物である。つまり,梟がいるのは餌になる多くの生き物が住める環境が在るということ。

古代ギリシャは梟の住む豊かな森に囲まれていた。エネルギー源として森林は伐採され、禿山となった。多くの生き物が死に絶え、梟は飛び去り、ギリシャ文明は黄昏、衰退した。

自然と共存する知恵を働かさず、破壊を続けていると気がついた時は国や文明はおろか、人類までも滅びかねないという現代に通ずる教訓。


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