『世界最高の酒は日本酒』

A  「くちこか!」

B  「くちこ?」

A  「なまこの卵巣を集めて干したもの。"このこ" ともいう。なまこなら腸を加工する"このわた"だが、卵巣はメスだけにしかないし、それもほんの僅かしか採れない。だから数センチの"くちこ"といえども,何百匹分のメスの卵巣を必要とする.希少価値が高いものだ、ああ!今日の勘定は高くつくぞ」

ママ 「サービスですよ、能登の親戚から送ってきたの」

A  「いい親戚をもっているな!」

B  「このゴマ鯖美味いね」

A  「五島のだからね」

B  「関のじゃないのか」

A  「五島のが最高だよ」
A  「これにはなんといっても日本酒だよな」

B  「魚料理に辛口のシャブリはどおかな」

A  「ワインか?カキには合うがね、鯖には生臭いのじゃないのか。日本酒の成分の複雑さは世界一だといわれている。香気、味、色など600成分、ビール.ワイン500、ウイスキー.ブランデー平均400、だからどんな肴にも合う。それにアルコール度数22%、醸造酒でこれも世界一高い。」

B  「どしてそうなるのかな」

A  「日本酒は酒造りに必要な3大微生物の全てを利用しているからだ」
B  「3大微生物?」
A  「麹菌.いわゆる麹、乳酸菌いわゆる酒母を造るものと、酵母.アルコールを造るやつだ。ビール.ウイスキー.ブランデーなど、使われているのは酵母だけだ。もっとも蒸留酒だからそれでもいいのだろうが、それにしても日本酒がアルコール度数を高めながら、複雑な成分の味わいや風味を失わない高度で精妙な技術には感心するね」

B  「おや?このぬた変わってるね」

ママ 「赤貝と蛤を白酒であえています。和合のぬた」

A  「なにか意味深だな、でも美味しいよ」

B  「それに百薬の長の酒、凛々だな」


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