'94さくら道完踏記(その2)
◆イノシシと出会う
ひょいと道路下を見ると何やら動物がいる。動物もこちらを向いた。
何だろう?愛嬌のある顔をしている。何だろう?
イノシシ?こんなところに?
こんなところだから、イノシシがいても別に不思議ではないが、どうやっておりたのだ
ろうか。
見れば見る程、イノシシである。イノシシもじーっとこちらを見ている。
「さよなら」と手を振って別れる。暫く行って振り向くと、イノシシはまだこっちを向
いている。何だか別れを惜しんでいるようであった。
電力館と土産店や食堂があったのでトイレを借りた。大分身が軽くなった。
堤頂に出る道があり出て見る。大きな湖面である。満水になったときは凄いだろうな。
家族連れの観光客が、背中のゼッケンを見て
「名古屋を何時に出たのですか?」「昨日の朝、6時半です」
「何日でいくのですか?」「48時間以内が目標です」
「へー、どんな人達が集まっていますか」
「長距離を走るのが好きな人達が大勢いますよ。今日も100人が参加しています。私
は福岡市から来ました」
「ほー・・・・」と後は声も出ない驚きようである。

◆宇宙パワーを受けながら
ダムの下流側も無造作に石を積み上げたように見える。写真を撮る。
雲が切れて天気はよくなりそうな気配になった。
13時30分、庄川橋を渡りトンネルを抜けると、白川郷合掌村があった。茅葺きの合
掌造りが10戸、いやもっとあったかな。
第8CPの荻町の交差点(179キロ)を13時43分に通過。
近くの店で、スナック菓子1箱とお茶1缶を仕入れる。
やがて長い長いトンネルに突入。出口で銘板をみたら「飯島トンネル、1873m」と
あった。
疲労が酷くなってきた。後にも先にも誰も見えない。ただ1人。鶯の声が時折する静寂の世界。余計に疲れを感じる。
思い出してウオークマンを取り出し、石井普雄先生の宇宙のパワーを受ける。
「只今より宇宙のパワーを送ります。あまり考えずにそのままの心で受けなさい」の説
明の後、小川のせせらぎが聞こえ、宇宙からとも思われる荘厳な音楽が続き、やがて石井
普雄先生の「あーーーー、あっーーーー」という念じ声が聞こえて来る。
宇宙パワーを受けながら走ったのは初めてであるが、知らず知らずのうちに上り坂を登
っていた。効果は抜群のようだ。しばらくの間、宇宙パワーを受ける。
長いトンネルが多い。賀須良トンネルは、銘板に1033mとあったので、抜けるまで
の時間を計った。トンネル内の歩道は狭い上に、埃が漏水にぬかるんで、危なくて走れな
い箇所がある。結局9分10秒を要した。
賀須良トンネルを抜けると、合掌大橋、越前トンネル、飛越橋など橋とトンネルが連な
っている。
庄川がくねっており、富山県と岐阜県の境界が入り乱れ、飛越峡合掌ラインと名付けら
れた名所となっている。
なぜ、越中に越前トンネルなのかと疑問に思っていたら、下流に案内板があって疑問は
氷解した。越中の手前にあるので越前、エツマエと読む。
成出、新成出発電所を右手に見て、1人悦(エツ)にいりながら駆け抜ける。
◆2日目の夜も雨だった
群馬県の山本さんが追い付いてきた。
「鶴岡の100キロジャーナルで読んでますよ」と声をかけてくれた人だった。
『新屋スーパー』があったので、水分補給に寄ろうとしたところに、サポート車がきた
ので、水分を補給しバナナを1本もらって、そのまま走り続ける。山本さんは、スーパー
に寄ったようだ。
再び雨が落ち出した。何度もウルトラマラソンに参加したが、2日間も雨に降られたの
はこれが初めて。天気はよいという予報だったのに・・・
取り敢えずウオークマンだけ、雨に濡れぬようリュックに詰める。
たそがれてきたが、雨の中では、懐中電灯を取り出したり雨具を出したりするのも、い
やなので、次のCPまで我慢することにする。
上り坂で後ろから足音が追ってくる。口髭を蓄えた長身の内山さん。
荘川桜で「ゴールインするなら、ここがいいですよ。もうすぐ最終バスもなくなるし、
金沢に7時までにゴールインするのも覚束なくなるから」といわれて、何をと奮発。
何人も抜いて、どうやら時間内ゴールインのメドが付いたとホッとしている。
当方、上りに滅法弱い。見るみる間が開けられる。
次のCPは、下梨。上梨のバス停を見つけCPは近いと喜んだのは束の間。長い上梨ト
ンネル(1050m)を抜けてもバス停は見当たらない。
それから3つ目に、やっと下梨のバス停を見つけた。通り過ぎようとすると、声あり。
店の軒下の長椅子に内山さんが座っている。ここで、呼び止められなかったら、直進して
道を間違えたこどだろう。
内山さんに感謝である。
第9CPの下梨バス停前(208キロ)の到着は19時40分。
雨具を出したり、懐中電灯や点滅灯を準備していると、山本さんがやってきた。
サポート車が来て、置いていく荷物はないですかという。
渡りに船、雨の中ではカメラもウオークマンも使えない。福岡シティマラソンの袋に詰
めて預ける。
残りの距離は52キロ。残り時間は10時間と余裕がある。道を間違えたりしなければ
完踏はまず間違いない。
◆トンネルの中で転倒、気合が入る
山本さんも準備を終えて、3人一緒に出発する。20時12分。
バス停の先を左折して国道は304号となり金沢市内まで続いている。
坂を登っていると下の道を、阪本さんとおぼしきランナーと他1人が通っているのを山
本さんが見つけて「その先を左に曲がるんだよ」と注意を与える。
急な坂が続く。登るに従って霧が濃いくなり、30m先も見えなくなってしまう。
2人の足は早い。やっとの思いで付いて行く。
濃霧で周囲は全然見えないが上の方にオレンジ灯が見えるのがトンネルの入口らしい。
何だかリゾートの施設もあるようだが、さっぱり見えない。
梨谷トンネルの入口では、「先に行って下さい」と遅れだす。
トンネルに入っても2人は急ぎ足で歩いているので駆け足で追いつく。
1000m以上あったようだ。長かった。橋を渡って再びトンネルに入る。
高落場山(標高1122m)の下を潜っている五箇山トンネルで3072m。本当に長
かった。走り出して真ん中辺りで転んでしまった。
眠気でふらふらしながら走って歩道のつなぎ目のピッチに足をとられたのだが、スピー
ドを出していたので、手を付き顔もこすって擦り傷をつくってしまった。
膝も付いたが大したことはないようだ。そのまま走り続ける。
歯が1本おかしくなっているが、しっかりと噛みしめたまま走る。
これで、気合が入った。
トンネルを抜けても相変わらずの濃霧である。通り過ぎていく車のライトが僅かに見え
るだけ。外側の白線に添って、標識に注意しながらゆっくりと駆け下りる。
城端町の入口で仲間らしき人が休んでいるのを見つけて声をかけたが反応なし。
城端町を通り抜け、突き当たって左折、最後のCP福光に向かう。
大きな田圃なのか、池なのか、広い水面の片隅に大きな建物が突き出ているように見え
るのは何だろう。そんな風景があちこちで見られる。
◆金沢市に入る
第10CPのJR城端線の福光駅(231キロ)に着いたのは日が変わって2日の0時
10分。
駅は、まだ開いていた。0時14分発の城端行きがあったので。
手早く靴を脱ぎ足を乾かす。
早くから足の裏がかっかっと火照っていたので、水溜まりに積極的に入っては、熱を冷
ました。
豆もできず好調だったが、200キロ辺りから、前の肉厚部と指先が痛みだしていたが
ここに来て指の豆が潰れたらしい。痛みが走る。
足全体の痛みに耐えながらも付いて来ていた内山さんが、福光の出発を遅らせた。
0時30分、山本さんと2人で出発。残りは僅か29キロとなった。
相変わらず山本さんの歩調は早い。懸命に追ったが登り坂で遂に離されてしまう。
またまた睡魔の来襲。歩道の端にしゃがみこんで見たが、雨の中では眠りもできず、す
ぐに立ち上がり、山本さんの後を追う。
登り坂が尽きたところで山本さんがライトを振った。走るぞという合図のようだ。
こちらも、どうぞとライトを点滅させる。
サポート車と擦れ違ったとき、越田さんが
「1人ですか、大丈夫ですか?ピッチが上がりましたね」
「前に山本さんが走っている筈ですが」
「ライトを消していたのかな、気が付かなかった」
「水分は?食料は?」と至れり尽くせりの気の配りように感謝感激。
「間違うようなところはありませんか」
「真っ直ぐ行けば市内に入ります」
「どうも御世話になりました」「気を付けて」と別れる。
再び登り坂になる。この登りはひたすら歩くしか手がない。
暗闇の中に足音が追ってくる。意外にも内山さんであった。
左右に大きく身体を揺さぶって懸命に痛みを堪えている。
道は次第に狭く貧弱になり、何処かで間違ったのではないかと心細くなる。
周囲が見えればどうってことはないのだろうが。
道は何処までも登っている。山の頂きにアンテナの赤いランプが微かに点滅している。
アンテナ建設用の道路ではないのかの心配しながらも先に進しかない。
何だか以前、通ったような気がする。全く同じ状況を経験したような気がして仕方がな
い。夢だったのかな。それにしても不思議な体験だった。
『304』の道標を見つけてホッとしているところに、前から乗用車が下りてきたので
やっと安心する。
峠に、県境の看板と「金沢18キロ」の道標があった。
下りはお手のもの。先導役で駆け下る。
周りは木々に囲まれて灯りが全然見えず下界の模様がさっぱり分からない。
前方の分岐点に人影を発見。追いついて見ると、先に行った筈の山本さんが無灯火で走っている。
「途中で、ランプが消えてしまい、もう1つの電灯もどういうわけか点かなくなった。
センターラインの上を伝って来たが、真っ暗で・・・」
闇夜の知らぬ道をライトなしで1人とは、さぞ心細かったことだろう。
やっと高速道と平行になる。次第に夜が明けて町の人達も動き出した。
◆3人揃ってゴールイン
304号線は、突き当たって159号に合流。地図を見ていた内山さんが
「あと4キロ」という。時計は4時25分過ぎ。
「頑張ったら、5時前にゴールインできるね」
3人は、最後の力をふり絞って頑張る。しかし、行けども行けども駅らしい建物は見え
てこない。
通りすがりの人に「金沢駅はまだですか」と問えば「ずっと先です」と、つれない返事が帰ってくる。
時計は5時を過ぎた。遙か前方に高いビルが見えてきた。
斜め右に入る道が分からず直進。やっと「金沢駅→」の道標を見つけて右折。
大きなビルが増えて街らしくなってくる。駅は先程見た高いビルの近くだった。
立派な金沢駅の構内に、千田さんに迎えられ、3人揃ってゴールイン。
5時21分。感激の一瞬である。
タイムは、46時間51分。3人同着の30位。
「御陰様で完踏できました。下梨で一緒になったのが幸運だった。トンネルの中で転ん
だのもよかった。あれで気合が入った」と小生。
「貴方達と一緒で頑張られた。有り難う」と内山さん。
何も言わなかったが山本さんも同じ思いだっとと思う。
1位は、荒屋さん(44才)。ゴールインの時刻は、1日13時29分。何時に出発し
たかは聞き漏らした。
女性のトップは、キャロルさん(45才)。1日の19時07分にゴールイン。
◆ルネスかなざわ
駅から車で5分のアクアリゾート『ルネスかなざわ』は、年中無給、24時間営業。
迎えにきてくれた車で、そのあとゴールインした数人と一緒に『ルネスかなざわ』に向
かう。
ルネスでは、酒井さんが迎えてくれる。受付を済ませて温泉に入るべく裸になる。
短パンの後ろが汚れている。どうしたのかな。漏らした覚えはないのに。
短パンで走っている人で、やはり後ろの縫い目に添って汚れている人がいた。
風呂で尻を洗ってやっと分かった。また擦れならぬ尻擦れである。擦れて爛れていたの
だった。こんなことは初めてのこと。
何時もは、また擦れとか脇擦れとかするのだが今回は健在だった。
豆は、右足に3コ、左に2コ。回を重ねるたびに頑丈になっていくようだ。
飲み食いするテーブルコーナー、仮眠できるゆったりした藤椅子コーナー、休憩コーナ
ーなどがある。殆どが『さくら道260Kmウルトラマラソン』の参加者。
仲道さんを捜したが見つからず、長尾さんのいるテーブルに腰を据える。
先ずは生ビールで乾杯。立て続けに3杯飲み干す。
長尾さんは連れの女性が『荘川桜』でゴールインしたので、付き合ったとのこと。
岩田さんは、両膝を痛めたらしく、大きな湿布を貼って仲間の肩を借りて歩いてた。
隣のテーブルでは、大阪のトライアスロングループが話興じている。
金増さん、三宅さん、温泉川さんも途中でゴールインした由。
しばらくして仲道さんがやってきた。
高山さんも来て完踏の様子を話してくれる。彼女は年々力を付けて最早、私の相手では
なくなってしまった。
完踏の確認が取れたのは、荒屋、堀池、キヤロル、香川、金井、大山、阪本、西峰など
である。
長尾さん、仲道さんの話を子守歌にしてしばらく熟睡する。
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| 右から高山さん、山口さん、阪本さん | 一緒にゴールインした3人 右から内山さん、小生、山本さん |
◆懇親会
11時半からの懇親会には、約70人が参加。
実行委員長の海宝さんから成績の発表があった。参加者は102人。完踏者39人。
1位は、荒屋さん(44才)。ゴールインの時刻は、1日13時29分。何時に出発し
たかは聞き漏らした。
女性のトップは、キャロルさん(45才)。1日の19時07分にゴールイン。
来年も続けたいので協力をお願いしたいということだった。
キャロルさん、日本語で挨拶してよと言われて、頭かきかき完踏の喜びを話したあと、
「すけべな人が沢山います。何処まで行くの?車で送って上げようと何人からも言われま
した・・・」なに言ってんのかと思ったらタクシーの運転手から乗るように誘われた話。
その後言葉に詰まって「う・・・」 私が「英語でいいよ」て助けを出す。本当に英語でペラペラ喋り出してみんな大笑い。
最高令で完踏した永田さん(65才)の草笛が披露された。
山口さんに、7月の『夜叉ケ池伝説マラニック』を口頭で申し込む。膝の痛み続いてい
たので、本大会の結果を見て申し込むことにしていたが、この分だと2ケ月も休養すれば体力
は戻るだろうから。
永田さんや一緒にゴールインした山本さん内山さん、顔馴染みの人達と写真に写ったりして
予定の2時間は、あっという間に過ぎてしまった。
このあと、すぐに山口に飛び、午後6時から始まる『萩往還』(250キロ)に参加するす
人がいるというから驚きである。キャロルさん、堀池さん、梅野さんの他まだいるようだった。
◆帰宅後のこと
名残を惜しみながら、15時半頃の『雷鳥』で金沢を離れる。
車中は眠りこけて、折角の日本海の風物を眺めることもなく、目を覚ましたのは、『琵
琶湖畔一周マラニック』で走り抜けた、近江舞子の付近であった。
琵琶湖大橋や大観覧車など思い出のある風物を楽しみながら新大阪へ。
新幹線でも、専ら居眠り。22時半を過ぎていた。
翌3日、膝からしたが凄く浮腫んでいる。まるで他人の脚のような感覚である。
立ったり座ったりもままならない。
堀炬燵の周りに関係資料を集めて整理をする。
午後、息子一家が生後9ケ月の女の子を連れてきたので、半日は孫と遊ぶ。
4日午前零時起床。前日整理した資料を基に、記録の整理にとりかかる。
脚は相変わらず浮腫んでいる。
浮腫んでいる箇所に包帯を巻くとよいと、行きつけの整形外科で聞いていたので、足首
から先を伸縮する包帯で強く巻きつける。
打鍵は進み、夜には一応の初稿ができあがった。
5日、脚の腫れが引くに従って、左腰横の筋が痛み出す。こんなことは初めて。
両足とも指に痺れを感じだした。足の裏が燃えてるような感じでやたらと痒い。
上半身に異常はない。3Kgの荷物を48時間背負っていたことなど全然感じない。
原稿をプリントして校正する。
6日(金)出勤。腰横の筋が痛みびっこを引く。
帰宅後、腰にテーピングを施す。足下部の腫れは完全に引いた。
7日、相変わらず足先の痺れはあり足裏はかっかっと火照っている。
腰横の痛みは、いくらか和らいだ。
8日、腰横の痛みは薄れたが、足の裏は相変わらず火照っている。リハビリを兼ねて5
キロを走って見た。走後、腰の痛みは殆どなくなっていた。
7月の『夜叉ケ池伝説マラニック』130キロを目指してトレーニング開始だ。
◆走後感
名金線には、鯉幟が少なかった。萩〜山口の間は大型の独特の鯉幟が、あちこちにへん
ぽんとはためいているのに・・・
よく食った。よく飲んだ。いまだに2時間たつと空腹を覚える。水分もよくとった。サ
ポートでは必ず2、3杯飲んだし、ジュースなど自動販売機で買ったのは3,000円位
になる。
2夜とも雨で、ウオークマンで宇宙パワーの威力を試す機会が少なかったが、効果は充
分のように感じた。機会あるごとに実験し効果を実証し、多くの人々に利用してもらいた
いと思う。
分水嶺からの、太平洋や日本海の眺めは素晴らしいだろうな。
トンネルの中で転んで、顔面に少し擦り傷をつくったが、あれで、気合が入った。
下梨のCPで、内山さんや山本さんと一緒になれたのが、何よりの幸運であった。お蔭
で、制限時間を1時間以上残してゴールインできたのだから。
今回も、無事にウルトラマラソンの記録を距離も時間も更新し、多くの新しい友人が得
ることができて本当に幸せである。
『さくら道260Kmウルトラマラソン』を完踏できたことを宇宙の万物に感謝し、今
後いつまでも、健康を保もちウルトラマラソンが走れられることを祈って止まない。
◆『荘川桜』について
日本で初めての本格的ロックヒィル方式の御母衣ダムの水没予定地に光輪寺があった。
その境内にあった大きな桜を見た電源開発(株)の高碕達之助初代総裁は、その桜を冷た
い湖の底に沈めたくなかった。
自費をなげうって、その桜を移植しょうと決心した高碕氏は、当時神戸に住んでいた市
井の桜研究家、笹部新太郎氏を訪ねた。
笹部氏が土質などを調査しているうちに、同じ地区の照蓮寺にも同じような大きさの桜
があることを発見して、2本同時に移植したい旨を申し出た。
ともに樹齢400年という老桜の移植は、前代未聞であった。
42トンと38トンの2本の桜の移植作業は、40日間をかけ、昭和35年のクリスマ
スイブに終了した。
この1部始終を観察していた、旧国鉄のバス路線名金線の車掌をしていた佐藤良二さん
は、すべてをなげうって名金線を桜で結ぼうと決心したのであった。
風媒社発行、中村儀朋編著 『さくら未知』
−太平洋と日本海を桜で結ぼう−
より抜粋、要約したものです。
神山征二郎監督作品『さくら』という題名で映画化され各地で上映されています。
主演は、篠田三郎、共演田中好子他
佐藤良二さんの、太平洋と日本海を桜で結ぼうという壮大な夢。
それに先駆けて、樹齢400年の老桜を水没から救って移植しょうと思いたった高碕達
之助さんの優しい心根。地球環境の破壊が問題になっている現代、環境破壊から地球を守
る行為の原点を見る思いです。
◆おわりに
壮大な夢を偲びながら、地球を守り自然を愛する根本に触れたロマンに満ちた『さくら
道260Kmウルトラマラソン』。企画してくれた海宝さんをはじめボランティアをかっ
て出てくれた方々、また沿道の方々に深い感謝の意を捧げます。
『さくら道260Kmウルトラマラソン』を完踏された方々。途中でゴ−ルインされた
方々。また、どこかのウルトラマラソン大会に元気な姿を見せて下さい。
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愛知県(6市町) 名古屋市 西枇杷島町 春日町 西春町 一宮町 木曽川町 岐阜県(12市町村) 笠松町 岐南町 岐阜市 関 町 美濃市 美並村 |
八幡町 大和町 白鳥町 高鷲村 荘川村 白川村 富山県(4町村) 上平村 平 村 城端町 福光町 石川県(1市) 金沢市 計 4県 23市町村 |
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スタート . 第1CP( 24km) 第2CP( 40km) 第3CP( 61km) 第4CP( 90km) 第5CP(112km) 第6CP(138km) 第7CP(151km) 第8CP(179km) 第9CP(208km) 第10CP(231km) ゴール (260km) |
名鉄名古屋駅前 富士3丁目交差点 岩戸トンネル入口 美濃上条 郡上八幡 奥美濃大橋 蛭ケ野新開地 荘川桜 萩 町 下 梨 福 光 JR金沢駅 |
4/30 6:30 9:31 11:30 14:25 19:34 23:38 5/01 5:10 8:08 13:43 19:40 5/02 0:10 5:21 |
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30位(3人同着)
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