福岡市 見 野  容 

 今年も、向小駄良でリタイアという侘しい結果に終わって仕舞った。
 この日に備えて、昨秋から晩酌を止め、3kg減量に成功していたというのに。
 心に残った幾つかの事を記録に止めておこう。

◆福岡から参加したのは吉木、石田、中島、見野の4人。
 石田さんは、膝を傷め前日の夕方、名古屋の病院で水を抜いてもらったというのに向小 駄良まで頑張った。褒めるべきか、叱るべきか。その後の経過はいいようだ。
 吉木さんも小生も向小駄良でシューズも脱いだが、小生が向小駄良のエイドに辿り着い たのは、5月1日の6時57分であった。
 リタイア組のバスが福光駅を出たあと、中島さんが走っているのを抜いたので、断然ト ップでゴールインするものと喜んでいたら、その直後にリタイアして涙を飲んだ。

◆目の不自由なランナー
 40キロ過ぎで、阪本真理子さんたち女性3人組に追いついた。 目の不自由な中山さんを阪本さん他が付き添っていた。
 昨年の柳川さん(時間外ではあったが見事に完走した全盲のランナー)といい、中山さ んといい、目の不自由な人達をはじめ手足の不自由な人達がいろいろなスポーツの分野で 活躍されている。われわれ健常者は、もっと頑張らなくてはと反省することしきり。
 暫くは抜きつ抜かれつしていたが、名鉄新田駅の先で左折し、暫く走ったところで抜か れてそれっきりになって仕舞った。

◆オシドリ夫婦。
 90キロを過ぎてだったろうか、2人連れに追いついたら、何とオシドリ夫婦の成田先 生夫妻であった。
 昨年は赤いひもならぬ柔道帯で繋いで奥さんを引っ張り時間外ながら完走を果たした。 それに感銘した人の図案が今年のTシャツの図柄になっている。
 目標はどこまで?に対して「48時間は走るつもりです」との返事。お先に失礼と先行 した。
 郡上八幡駅に寄っている間に追い抜かれそれっきりになったが、何と先生は2日の懇親 会の最中にゴールされた。凄い気力の持ち主に脱帽。

◆UMMLの山田さんに会えずに残念。
 UMML(ウルトラマラソン・メーリングリストの略。インターネットサービスの1つ でウルトラマラソン愛好家たち専用の電子メール網)のメンバーの山田さんは郡上八幡の 出身。今年は、さくらち道をサポートされるというので会えるのを楽しみにしていた。
 毎年、休憩してスタミナを補給していた24時間オートレストランが、時間が遅かった ためか閉まっており、郡上八幡駅の広場の地元のエイドもない。時間が遅いので片付けた のかとがっくりして駅に寄ってみると、島崎さんたち3人が椅子に長くなっていた。
 街灯の灯で成田夫妻が通り過ぎるのが見えた。ときは夜中の1時25分。
 目覚めると、島崎さん達はいない。1人はよく眠っている様子。
 リュックの上に紙切れがあり


    見野様 
    よく寝て見えるので起こさないで行きます。
    ガンバッてください。またホームページのレポート
    楽しみにしています。
              UMML山田@岐阜郡上八幡 
とあった。
 会えずに残念無念。起こして欲しかった。
 2時半、よく眠っている人を起こすのも気の毒だとそ〜っと向小駄良に向かう。山田さ んが起こさずに書き置きを残して去った気持ちが分かり一人苦笑した。
 歩を進めているとコンビニがあった。寄って水を買っていると、
「2時までエイドを開いていたよ」と折から入ってきたお客。
「1時過ぎに駅に着いたがなかったが」「今年はトンネルの所でやってた」そうだったの か。成田さんについて行けば山田さんに会えたのかと、返す返すも残念であった。

◆出倉さんに会えた喜び
 昨年、富山県山田村(各戸にパソコンを配付して有名になった)の視察に参加したが、 さくら道まで1日の余裕が生じたので、福井県の三国町に寄り翌朝、東尋坊をジョギング したが、そのおり大きな犬を連れた2人連れに会い、しばらくマラソン等の話をして別れ たのが出倉夫妻であった。
 参加者名簿に出倉さんを見つけて、ひょっとするとと胸を踊らせていたが、やはりその 折りの出倉さんであった。
 懇親会の席では、九頭龍走友会の庄内会長をはじめ福井県の参加者やボランティアの皆 さんと大いに交流ができて、とても楽しかった。

◆波多さんから嬉しい便り
 出発の2、3日前に波多さん(毎年、福光駅前の松華堂の坂上さんと一緒にサポートし て下さっている人)から嬉しいお便りを頂いた。「ゆっくり、時々早く、小料理屋(そば 屋)さんに長居せずにいらしてくださいね。待っています。」とあった。
 1回目と2回目に完走したが福光は夜中になって、エイドは閉まった後であった。3回 目からは夜を徹してエイドを出して頂いているが、残念なことに3回目以降はリタイアし ており松華堂でサービスを受けることがなかった。
 第5回は何としても福光まで辿り着くことを約束していたのに、向小駄良でリタイアす る羽目になり応援して下さった坂上さん、波多さんに申し訳ない結果になって仕舞った。

◆5回連続完走者は5人
 今回で5回を迎えた「さくら道」、5回連続参加した人が12人。
 5回連続完走者が5人もいた。凄いことである。
 偉大なる健脚の持ち主は、金沢正雄さん(愛知県大東市)、加村雅柄さん(東京都杉並 区)、丹代政俊さん(東京都青梅市)、武藤哲男さん(愛知県知多市)、山崎峯弘さん( 福井県丸岡町)。
 2回目以降、4回連続完走者が4人いることも報告しておこう。

◆完走率47%の凄い結果
 今年のさくら道も暑さとの戦いであった。
 日中は1時間ごとに大きいボトルの水を1本飲み干した。このような過酷な条件のもと 166人が出走して時間外完走を含めて78人が完走した。完走率は47.0%という素 晴らしい大会であった。94年の第1回大会からの出走者数、完走者数、完走率は次の通 りである。


94大会95大会96大会97大会98大会
出走者数  92 111 113 146 166
完走者数  38  34  44  70  78
 完走率  41.3%  30.6%  38.9%  47.9%  47.9%

 今年出走した166人のうち、初めての参加者が61人その中で完走したのは21人。

◆初めてみる風景
 今回は、昨年よりも元気に思えたが足が遅く、いつも寄っているそば屋「喜八」につい たのは前回より1時間も遅れていた。女主人が「今年は寄らないのかと思っていた」と喜 んでくれた。ざるそばを食し、コーヒーを御馳走になり、お客に頼んで写真を撮ってもら ったりして30分程休んで店を出た。エネルギーを補給して気分は快調。この分だと遅れ を取り戻して向小駄良には昨年並(夜中の2時40分)には到着できるのでは思われたが 、やはり駄目であった
 美濃市役所では、通過予想時間の最低を2時間も超えていた。郡上八幡駅で1時間も寝 込んだりして大和町のサービスエイドを過ぎた頃には白々と夜が空けだした。
 6時20分すっかり明るくなった右手に、「古蹟明治松並木」の立て札があり立派な松 並木が延びていた。
 間もなくループ橋が見えだした。ここも毎回街路灯を頼りに走っていたが、持っていた イメージとはまるっきり違っていた。
 ループ橋の手前に、長い脚に支えられて山をぐるりと取り巻いたような、工事中のよう な橋もあった。
 リタイアは悔しいが、初めての風景を眺められたことは今回の大きな収穫であった。


 エイドを閉める直前の浜中さんにお会いできたのは幸いであった。
 見事に完走された方々、リタイアを余儀なくされた方々、心暖まるサポートをして下さった ボランティアの方々、またお会いできる日を楽しみにしています。


スタート前の記念撮影
オーストラリア大陸4200kmを走破した阪本真理子さん。彼女も遂にカメラマンになったか。
名古屋駅前のシンボルモニュメントから右折する柴本さんと吉田さん。
恒例となった県庁をバックにした記念撮影
荘川桜のエイドステーション。ご覧のようにメニューが豊富である。
冷えた身体に熱い食べ物は最高の御馳走。
トップでゴールインした丹代さん。所要時間35時間3分。
女性第一位、総合第三位の加村さん。所要時間36時間10分。 五年連続の完走は見事である。これが270キロを走ってきた顔だろうか?
手を取り合ってのゴールイン。
安田さん(左)と山田さん。制限時間を分26分オーバーしてのゴールイン。
懇親会で挨拶をしている呼びかけ人の海宝さん。
乾杯! かんぱ〜い!!
左から阪本さん、小生、重森さん(42時間48分で完走
左から浅尾さん(42時間48分で完走、重森さんと同着)、小生、昨年東尋坊で出会った 出倉さん。
福岡勢、後ろ左から吉木さん、呼びかけ人の坂井さん。
前列左から石田さん、小生、中島さん。
5年連続完走した人たちに、九頭龍走友会から記念の楯が贈られた。

5年連続完走した5人(ゼッケンNo順)

金沢正雄さん加村雅柄さん 丹代政俊さん武藤哲男さん 山崎峯弘さん


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