第4回東海道五十三次遠足
<<第4ステージ 1月1日>>浜松〜岡崎 72キロ
◆追分道標
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| J R 浜 松 駅 に 勢 揃 い |
5時半、起床。昨夜買っておいた焼き握りで朝食。
例によって、スタート地点で記念撮影のあと、静かに出発する。
浜松城の西側を通ったが城は何故か見えなかった。
6時過ぎ、東の空が茜色に染まる。建物の隙間から朝日が見えないかと気を付けていた
が、朝日は今日も見られなかった。
南下する車が多い。今日は元日、平成7年、年が変わったのだ。
初日の出を拝む人達が、台地に急いでいるとのことであった。
国道257号を北上、自衛隊基地を過ぎ、追分道標から左に道をとって姫街道に入る。
高速道を越えると、チェックポイントの姫街道松並木。7時31分。
今日は、篠田さんと2人連れになりそうである。
六地蔵を通過。送電線の鉄塔の下で仲良く放尿。
調子よく走っていると、二又で数人が立ち止まって地図を睨んでいる。
あれ、ウインドーブレーカーのポケットに入れていた地図がない。放尿の際、鉄塔の下
に落としてきたらしい。取りに戻るのも億劫だし、篠田さんに頼ることにした。
左の小さい道か?右の大きい道か?
「右だよ」と3人で先に下る。やや行ったとき、後ろからきた小型トラックが、
「この道は違うそうだよ。そう伝えてくれと頼まれたから」
後ろを振り返ると誰もいない。礼を述べて引き返す。
2、300mバックしたところに、右に入る小さな道があった。
秋葉灯籠があったのに、みんな見落としたらしい。ここまで戻ったのならと、篠田さん
に先に行ってもらうことにして鉄塔まで引き返す。途中、浅井さん、田口さん、小森さん
の3人連れとすれ違う。
鉄塔の付近に地図はなかった。強風に煽られてポケットから飛び出して飛んで行ったの
だろうと諦める。篠田さんには悪いが、今日も1日連れになってもらう他ない。
3人連れに追いついたら田口さんが「私のを上げよう」と今日の分1式を譲ってくれ
た。
「いいんですか」「私たちは分かっているから」みんな初めてではないらしいが、
道は何度通っても覚えきれるものではないのに。
感謝して頂く。
◆気賀宿・関所復元建物
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| 気賀宿・関所復元建物をバックに |
篠田さんに追いついて、すぐ気賀の関所跡に到着。8時56分。
復元した関所をバックに居合わせた西村さんも一緒に写真撮影していると3人グループ
が追いついてきた。彼らは歩いているのに早い。
途中に一里塚の碑があって大きな説明板があった。
「姫街道 山田の一里塚跡」のあと
「街道の約1里ごとに、道の両側に土を盛り、松や榎を植えて標識としたものを1里塚
といいます。距離はかご賃や馬など人馬の賃銭などの目安とされていました。戦国時代に
は造られ、江戸時代の初めには、江戸日本橋を起点として、全国の主な街道に造られまし
た。細江町気賀字山田にある姫街道の一里塚は、江戸日本橋から69里めの一里塚でし
た。 『くたびれたやつが見つける一里塚』誹風柳多留
平成6年3月25日 細江町教員委員会」 以上が説明文
「くたびれたやつが見つける一里塚」とはよく掴んでんますね。面白いですね。
◆引佐(いなさ)峠
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| 引佐(いなさ)峠で |
岩根辺りからの浜名湖の眺めは抜群であった。
姫街道の案内板が至るところにあって安心して進むことができる。
『姫岩』は説明によると
「江戸時代の文書には『平石御休憩所』と書かれています。姫街道を往来する大名や姫
様に近藤家の家臣が出迎えにきて湯茶の接待をしました」とあった。
ここでは、吉川さんが追いついてきて一緒に写っている。
石畳であったり、山道であったり、街道の雰囲気が出ている楽しい道である。
引佐峠には大きな標識が立っていたが樹木に囲まれて展望はなかった。10時丁度。
◆三ケ日(みっかび)宿
若くて可愛い女性が追いついて来た。
豊橋の走ろう会の大木さん。豊橋のメンバーが5、6人参加しているとか。
大谷の一里塚が10時13分。三ケ日の一里塚が10時50分。約4キロを37分かか
っている。山道もあるし、まあ、こんなものか。
大木さんには次第に離されてしまう。
◆本坂峠
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| 本 坂 峠 で |
暫く国道362号を走る。国道には、この先2キロ近い本坂トンネルがあり、有料道路
になっている。旧道は、谷に沿って北に南にしながら、くねくねと曲がりくねっている。
姫街道は、そんな急峻なところをほぼ一直線に通っている。
山道に入ってきつい坂を登る。
追いついて来た田中さんも一緒に、本坂峠に着いたのは12時13分。
長谷川さんが追いついて来た。
行く手から吹き上げてくる風が冷たく強い。
腹もへったので風を避けて、腰を下ろし昨日の残りのプリンや黒棒を食べる。
◆嵩山宿・姫街道石標
この辺りは、石巻山多米県立自然公園になっていてヤブツバキやイヌツゲの群生地がな
どの自然の宝庫と案内板があった。
本坂峠から急な坂を下って2.5キロで嵩山宿、国道との交点の近くに姫街道の石標識
が立っていた。
◆豊川宿・三明寺、三重の塔
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| 豊川宿・三明寺、三重の塔 |
嵩山宿から約7キロ走って、151号線の交差点までが国道362号である。
そこから3、400mで豊川の三明寺の三重塔が優美な姿を現した。
篠田さんと写真を撮り合う。
◆御油宿・姫街道追分、常夜燈
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| 御 油 旅人留女 |
一直線の県道を西走する。
国道1号線の下をくぐり、次いで陸橋を渡り終えたとき、自転車の小父さんが
「後ろに長谷川さんはいませんでしたか」という。彼が遅いので心配して迎えに出てい
たらしい。
「後ろには誰もいないと思いますよ」
小父さんは我々をチェックポイントの姫街道追分の秋葉灯籠まで案内してくれた。
姫街道はここまでで、以後は東海道を走ることになる。
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| 当時が忍ばれる格子塀 |
そこには、西村さんと長谷川さん(小父さんが待っているのは、地元の長谷川三夫さん
の方)が休んでいた。15時23分。
若い女性が2人で湯茶のサービスをしてくれる。バナナ、蜜柑もある。
握り飯もある。1つ頂く。白菜の一夜漬けがある。これが美味かった。お握りをもう1
つ頂いて、元気を取り戻す。
皆で写真に納まって「有り難う。お世話になりました」と別れを告げて出発する。
広重の「御油」は「旅人留女」となっている。両側に茅葺きの女郎屋が並び中央で遊女
が旅人を誘い込んでいる楽しい画である。格子のある家が並び当時を偲ばせてくれる。
◆赤坂宿・旅籠、大橋屋
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| 赤 坂 旅舎招婦図 |
追分から東海道に戻って、松並木のある江戸の面影の残った街道を走る。
3キロ足らずで、赤坂宿の大橋屋に到着。
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| 旅籠、大橋屋 |
大橋屋は江戸時代のままの姿で旅籠屋を営業しているという。生憎と元日なので閉まっ
ており、中を窺うことはできなかった。
◆藤川宿・十王堂(芭蕉句碑)
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| 藤川宿・十王堂(芭蕉句碑) |
国道1号を右に左にしながら旧街道を進む。次第に日が暮れて寂しくなる。
藤川宿の入口で左の街道に入ると、大きな御影石の台が敷かれその中央に大きな木製の
掲示板があり、左には「右国道一号」と彫り込まれた石柱があり、右には同じ大きさの石
柱の上に常夜燈が乗っている。
そこには萩往還や桜道や夜叉ケ池で顔馴染みの若穂井さんが出迎えに来てくれていた。
「明日は五十三次に出ます」という。彼にシャッターを切ってもらう。
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| 藤 川 棒鼻の図 |
近くに法蔵寺を左に見ながら通過する。
法蔵寺には幕末の京で開国派の摘発で名を轟かせた新選組の隊長、近藤勇の首塚がある
とのこと。また、徳川家康ゆかりの寺とある。
更に5キロ走り17時47分、チェックポイントの十王堂に到着。門前の芭蕉の句碑を
カメラに収める。
◆岡崎宿・岡崎城天守閣下
ゴールまで、8.5キロとなった。あと一息だ。頑張ろうと気を取り直す。
夜空にはオリオンが輝き、街道のシンボル松の並木が両側から覆い被さっている。
岡崎までのほぼ中間にある太平一里塚、盛り上がった土の上に大きな榎が聳えている。
ホテルの近くには店がないと聞いていたので、町に入って開店している店を探しながら
走る。開店しているコンビニエンスストアを見つけて入る。
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| 岡 崎 矢矧の橋 |
お節料理があった。迷わず買う。
ゴールインしての乾杯もお節料理があれば幾らか元日の気分を味わえるだろう。
吉川さんが入ってきた。あれ、彼は引佐峠過ぎて先に行った筈だが、又もやと思ったが
1度ゴールインしたあと、店を探してここまで来たという。
ということは、残り僅かだということになる。
棚にはあまり残っていない。梅味のお粥を2袋、カップ雑煮2コ、藤川で御馳走になっ
た白菜の漬物を思い出してキムチを1つ、その他プリンやヨーグルトを買う。
皆もいろいろ買い込んでいた。
外国と違って日本のホテルはどんなにお粗末でもお湯は沸かせるようになっている。
ビールも近くの自動販売機で求める。
それからが結構遠かった。
天守閣が仲々見えてこない。少し通り過ぎてしまったようだ。
遠山さんに出会う。鈴木さんは知らないかという。
荷物を預かって待っているのだが、まだ来ないと心配して迎えに来たところであった。
一緒に回りまわりして天守閣下に到着したのは、19時35分であった。篠田さん、西
村さん、長谷川さんが一緒だった。
近くの岡崎ニューグランドホテルに着いて先着の人に食事のことを尋ねたら
「隣のホテルの食堂に鍋物があってそんなに高くないですよ」ということであったが、
ホテルの部屋で、お節料理で無事の完走を祝って篠田さんと乾杯。ささやかに正月気分を
味わう。
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