16日、マラソンの当日。前夜は見事なオーロラを遅くまで観測していたので眠る暇がなかった。
 同室の山下さんが、100キロに参加するので一緒に起床、事務局が用意してくれた握り飯で腹ごしらえをする。3時半外は氷が張っており冷え込みが酷い。  チェナ温泉の入り口の柱に何時の間にか「アラスカオーロラウルトラマラソン」とカラー文字で書かれた横断幕が張られていた。その下に一同が集まって記念撮影。
 カウントダウンが始まって4時丁度、暗闇の中をフェアバンクスに向かって31人が静かにスタートする。30キロ辺りに道路が冠水している箇所があり、この冷え込みでは大変だろう。

 秋分の日マラソン(42.195km)参加組は、寝る時間もなく荷物の整理などで時間を潰す。
 フルマラソンのスタート・ゴール地点は、フェアバンクス市内の大学になっておるので、ホテルを5時に出発する。途中ウルトラランナーを追い越しながら約1時間半かかってフェアバンクス大学に着いた。参加者が三々五々と集まって来て中には日本の青年もいた。フェアバンクス大学でオーロラの研究をしているという。
 日本人の一団がやってきた。我々のグループの中にガイドと顔馴染の人がいたが、三井マラソンツアーの人達だった。日本からの個人参加者もいてかなりの日本人が参加していた。38回を数える秋分の日マラソンは日本でも名が売れているようだ。
 7時過ぎ、体育館で主催者からいろいろと説明があった。同じコースでリレーも行なわれるらしい。また、ハイキング姿の人達も混じっていた。
 過酷さでは世界で2番目というコース。高低差が700mほどあり17ヶ所の上りがある。8時間という制限時間空も過酷さが察せられる。
 マラソンゲートなど気のきいたものはない。校庭に拡がったランナーが8時丁度にスタート。スタートしていきなり裏の土手を駆け登る。見渡す限りの白樺が黄葉している。車道から白樺の林に入り、車道にでては、また林の中に入る。これの繰り返しだ。コースには貼り紙があって矢印が誘導してくれる。時には前後に人気がなく一人旅になることもある。
 アンテナ群のある山頂近く12マイル過ぎのエイド・ステーションで小林さんに追いついた。エイドの人にシャッターを押してもらう。ここからアンテナのある山頂を通り2.5マイルを往復してここに戻り、左折して往路とは別のコースになる。
 山頂は360度の展望、広大なパノラマである。そこを通過して、折返点まで泥濘の山道をくだる。
 折り返して日本人女性に追いついて、話しながら暫く一緒に走る。三井マラソンツアーの堂本さんだった。
 先程のエイドに戻って、左折すると45度もあるような急な坂を下る。帰りは専ら林の中の細い道。外人女性に追いつき追い抜いたが、写真を撮ったりしている間に追い越される。何度もそんなことを繰り返しながら、ついに離されて見えなくなってしまった。
 ゴール近くなって、振り向けば彼方にアンテナ群の山があった。制限時間までには少し余裕がある。広々とした黄葉をカメラに納めたりしながらゴールインしたのは制限時間を3分少々残すのみだった。  ゴールインして完走賞のワッペンを受け取り、一息ついていると抜きつ抜かれつした女性が近づいてきて「何とかかんとかマイフレンド」と抱きついてきた。思わず当方も「オーマイフレンド」と抱き留める。
 ここからホテル(100キロのゴールでもある)までが大変だった。通りを一つ早く曲がって、途中で気がついたが、何とかなるだろうとそのまま直進したら川に出た。川の向こうにホテルがあるのだが橋がない。仕方なく戻って一つ先の通りを曲がる。ホテルまで1キロと聞いていたが、ほんとうに遠かった。1時間近くかかった。

 ホテルは洒落たコテージで、山下さんと同室を割り当てられていた。
 100キロのゴールに戻ると既に13人がゴールインしていた。
 日が落ちると急速に気温が下がってきた。8時から完走パーティ、ボランティアでエイドでサポートしてくれた地元のボランティアの人達も加わって、和やかに話は弾む。
 お開きになるころ、まだ熊田さんと度会さんが走っているということだった。
 結局、オーロラ・ウルトラマラソン(正確には103キロだった)は31人が走り、4人がリタイア、27人が完走という立派な成績で事故もなく無事に終了した。

   
100kmウルトラマラソンの勢揃い 午前4時静かにスタートするランナーたち秋分マラソンに参加する8人のランナーたち

フェアバンクス大学の校庭からスタート スタートしていきなり土手を駆け上る 黄葉の広野を走る

約3マイルごとにあるエイドステーション 前方には誰も見えず一人旅 12マイルのエイドで
   
12マイルの様子 12マイル地点で小林さんに追いつく もうすぐ折り返し点

途中で出会った渡邊さんと在田さん 折り返し過ぎで
三井マラソンツァーの堂本さんと
こんな風景が360度広がっている

抜きつ抜かれつした地元の女性 フェアバンクスの宿、洒落たコテージ 完走パーティのスナップ

完走パーティのスナップ 100kmをサポートしてくれた地元の子供達 男左から森山3位、白川1位、五十嵐2位
左から吉田3位、前村2位、浜中1位

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