ステージラン参加記(ステージ60)
◆水よりビールがいい
5時スタート。ステージランの我々は、最後部からスタートする。やや冷える。
昨日のゴールだったゲートが、今日はスタートゲートに早替わり。関係者一同に送られ
てスタートする。
何百人、何千人と一緒にスタートするフルマラソンなどと違い僅かな人達に送られた
静かなスタートであるが、未知の世界を走るというので感激は一入である。
空は晴天、星が輝いている。昨日走ってきた道と反対方向にヨークの街に向かう。
カビカさんがのんびりと歌を歌いながら歩いている。何時もこんな調子らしい。とても
佐藤さんと4位を争っているようには見えない。余裕が感じられる。
街灯の明かりと星明かりで懐中電灯はいらないくらい明るい。
エイドステーション3で徳升さん達サポーターが待っていた。今日はムーンバットの岡
田さんが加わっている。かなり明るくなってきたので懐中電灯を預けて身軽になる。
3人揃って好調のようである。
6時37分、正面の木陰から大きな太陽が顔を出した。
今日も1日いい天気でありますように。
銀行の建物だろうか。電光掲示板があって6時40分、57度(摂氏では14度)と繰
り返し表示している。
エイドステーション13(25.9マイル)で小休止。前のエイドステーションで注文
していた福岡から持参の博多ラーメンが出来ていた。美味い。なにしろ軽い朝食から5時
間20分以上経っているのだから。
海宝さんのクルーからお湯をもらって来たとか。ほんとに有り難いことだ。
阪本さんは、やはり日本から持参のお粥。そのあとビールの小缶を1本。
彼女はビールさえあれば、何もいらないといっていたが本当なんだ。
「一緒に行きましょう」なんて殊勝なことをいっていた阪本さんはビールを飲んで勢い
づき飛び出して行った。
芝生が多い。道路と建物以外は芝生で覆われている感じである。それでいて、よく手入
れが行き届いている。平日だというのに芝刈り車を操っている人が多い。
路肩が外に低くなっており、足が靴の中で左の方に寄って走り難かったが、左の土踏ま
ずのすぐ前の肉の厚いところがピリッと痛みだす。豆ができかかっているようだ。
郵便受けの横に出された大きなポリ容器のゴミを昼過ぎになって収集している。日本で
は夜中に集めているし、ヨーロッパでも暗いうちに片付けているのに。
14時前、約2キロの長い橋を渡たる。この川は Susquehanna RIVER。
右手が下流で大きなポケット状になっていて島が点在している。
左岸には水上スキーの乗り場もあってスピードを楽しいでいる人達もいる。
◆初めての寝袋に興奮
16時23分、ランカスターの教会にゴールイン。
海宝さんの家族、小野さん親子、我々とサポーター達、関さんが揃って街の中華料理店
に出掛ける。
店には酒類は置いてないが持込みはOK。伊藤さんがサポート用のビールを持ってきて乾杯。
海宝さんはこの大会中全然アルコール気を取っていない由。我々だけ飲んで申し訳ない。
アメリカの中華料理とはいっても日本の中華料理と殆ど変わらぬ味だったので、満腹に
なるまで詰め込んだ。
食堂に酒類を置いてないなんて日本では考えられないが、アメリカでは、酒類を置くと
税金が高くなるのであまり置いていないとのこと。
豆は出来かかっているどころか、大きな水膨れが出来ていた。
海宝さんから豆の特効薬トリプルをもらい、皮を破って水液を出したあと塗り込んだ。
19時からのミーティングには、スポンサーのムーンバットの岡田社長や北川カメラマ
ンも同席した。
昨日同様の賑やかで楽しいミーティングであった。
宿泊は、教会の1階の礼拝堂と地下の部屋。何れも板張の床である。
冷えるからとマットが支給された。トイレに近い地下室に寝床を作る。
寝袋に寝るのは生まれて初めてのこと、やや興奮しながら、もぐり込んだが暑くなりすぐに
出た。